- HOME
- 糖尿病
糖尿病とは?

食事から摂った糖質は、通常インスリンというホルモンの働きで細胞に取り込まれ、エネルギーとして利用されます。このインスリンの分泌が不足したり、働きが悪くなったりすると、血糖値が下がりにくくなり、血糖値が慢性的に高くなる状態(高血糖)が続きます。これが糖尿病です。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、日本ではほとんどが2型糖尿病です。
糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、気づかないまま進行し、合併症が出てから見つかるケースも少なくありません。
健康診断で「血糖値が高い」「HbA1cが基準を超えている」と言われた方は、お早めにご相談ください。
糖尿病の診断基準
糖尿病の診断は、血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の検査結果に基づいて行います。以下の基準を満たすと「糖尿病型」、つまり「糖尿病が疑われる状態」と判定されます。
| 検査項目 | 糖尿病型と判定される数値 |
|---|---|
| ①空腹時血糖値 | 126mg/dL以上 |
| ②随時血糖値 | 200mg/dL以上 |
| ③経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値 | 200mg/dL以上 |
| ④HbA1c | 6.5%以上 |
糖尿病の診断について
血糖値は食事や体調によって変動するため、一度の検査で基準を超えただけでは診断できません。
後日再検査を行い、上記の①~③の値のいずれかが再度基準を超えた場合に糖尿病と診断されます。
一度の検査で診断されるケース
以下の場合は、初回の検査で糖尿病と診断されることもあります。
- 血糖値(上記①~③のいずれか)とHbA1cの両方が基準を超えている
- 血糖値が基準を超え、かつ典型的な症状(口渇、多飲、多尿、体重減少など)がある
糖尿病の原因
糖尿病には大きく分けて1型と2型があります。
1型糖尿病
免疫の異常によって膵臓のインスリンを作る細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプです。
生活習慣に関係なく発症するため、小児や若年層にも多く見られます。
2型糖尿病
日本人の糖尿病の大多数を占めるタイプです。
食べすぎ、運動不足、肥満、ストレス、遺伝的要因などが複合的に関わって発症します。
中年期以降に多く見られますが、近年は若年層でも増えています。
放置するとどうなるか?
糖尿病を放置し、高血糖の状態が続くと全身の血管が傷つき、さまざまな合併症を引き起こします。
とくに、細い血管が傷害されやすく、以下の三大合併症が代表的です。
- 糖尿病網膜症:目の血管が傷つき、視力低下や失明につながる恐れ
- 糖尿病腎症:腎臓の機能が低下し、進行すると人工透析が必要になることも
- 糖尿病神経障害:手足のしびれや痛み、感覚の低下が起こる
糖尿病の合併症には、不可逆性(元に戻らない変化) を伴うものが多くあります。 視力の低下や腎機能の悪化などは、進行してからでは治療しても完全には回復しません。 そのため、早期からの血糖管理が何より重要になります。
大血管の合併症にも注意
高血糖の状態が続くと、心臓や脳の太い血管でも動脈硬化が進行して、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気のリスクが高まります。
これらは前触れなく突然発症することが多いため、症状のないうちから血糖値を適切に管理することが重要です。
糖尿病と他の生活習慣病
糖尿病は、高血圧症や脂質異常症と合併していることが非常に多い病気です。
これらが重なると動脈硬化の進行が加速して、心筋梗塞や脳卒中のリスクがさらに高まります。
そのため、血糖・血圧・脂質をまとめて管理する「包括的治療」 が欠かせません。
当院では、生活習慣病を重視したクリニックとして、こうした 総合的な管理 を大切にしています。
糖尿病の検査と治療
検査
糖尿病の診断や治療効果の確認には、血糖値とHbA1cの測定が基本となります。
- 血液検査:血糖値、HbA1c、腎機能、脂質などを測定
- 尿検査:尿糖・尿蛋白の有無を確認
- 血圧測定:高血圧症の合併をチェック
- 心電図検査:心臓への影響を確認
院内でHbA1cの迅速検査が可能
当院では、HbA1cの迅速検査に対応しています。受診当日に結果がわかるため、その場で治療方針を相談することが可能です。
治療
生活習慣の改善
糖尿病治療の基本は、食事療法と運動療法です。
- 食事:バランスの良い食事を心がけ、糖質の摂りすぎに注意
- 運動:ウォーキングなどの有酸素運動を習慣に
- 体重管理:適正体重の維持が血糖コントロールに有効
こまめに体重計に乗ることで体重管理を習慣づけることができます。 - 禁煙:血管へのダメージを軽減
など
薬物療法
生活習慣の改善だけでは血糖値が目標に届かない場合は、お薬を使った治療を行います。
近年は治療の選択肢が広がり、GLP-1受容体作動薬、週1回のインスリン注射製剤など、患者さんの負担の少ない治療も利用できます。
患者さんの生活スタイルに合わせて、無理のない治療法を一緒に選んでいきます。
続けられる治療を一緒に
糖尿病の治療の目的は、血糖値を下げることだけではありません。
網膜症、腎症、神経障害といった合併症を防ぎ、健康な生活を長く続けていただくことがゴールです。
堺市西区・津久野駅の岡原クリニックでは、患者様の生活に寄り添った治療をご提案しています。
健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方は、どうぞお気軽にご相談ください。